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槇村浩

--- 2013年6月13日 (木) ---

高知県高知市生まれ、プロレタリア詩人。1938年に病没。享年26歳。
桜馬場にある詩碑には代表作の「間島パルチザンの歌」の冒頭の一節が刻まれている。
槇村浩に関する記事については、ブログ高知にリンクが整理されて載っている。
makimura

間島パルチザンの歌

思い出はおれを故郷へ運ぶ
白頭の嶺を越え、落葉松の林をこえ
蘆の根の黒く凍る沼のかなた
赭ちゃけた地肌に黝ずんだ小舎の続くところ
高麗雉子が谷に啼く咸鏡の村よ
雪溶けの小径を踏んで
チゲを負ひ、枯葉を集めに
姉と登った裏山の楢林よ
山番に追はれて石ころ道を駆け下りるふたりの肩に
背負縄はいかにきびしく食い入ったか
ひゞわれたふたりの足に
吹く風はいかに血ごりを凍らせたか

makimura2

生垣のアベリアからはかすかな香りがただよっていた。
abelia

近くのベンチでは家族連れの姿。
kazoku